2008年07月20日

MMPG第111回定例研修会

昨日、MMPG第111回定例研修会に参加する。

「医療制度改革を見据えたこれからの医療経営と課題」と題して、辻哲夫氏から教えていただく。

1947〜1949年生まれの団塊世代が、75歳以上になるであろう2022年より、世界中、誰も経験したことがない超高齢化社会に突入する。

後期高齢者が倍増するのだ。

介護の思想を根本から変える必要がある。

寝たきりとは、寝かせきり。

一度、寝たきりになると、筋肉がなくなり、立ち上がることができない。

患者であるまえに、一人の人間である。

社会との交わりを持つことが、人の幸せではないのか?

大熊 由紀子著「『寝たきり老人』のいる国いない国―真の豊かさへの挑戦」が参考となる。

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介護は、自立がキーワード。

大熊氏の著書の中で、このような記述がある。

「寝たきり老人を作らないためには、自立に向けての「生活意欲」を各老人が持つこと、さらに、社会全体がそれを支援していくことがまず出発点である。

具体的な予防の方策は、まず「寝たきり」に導く原因疾患の発生を予防すること、原因疾患が発生したらそれによる障害を予防すること、不幸にして障害が発生したら障害の悪化を予防するため、逆に積極的にあらゆる方策を用いて「動かす」ことが重要である。

これらの諸方策は数多くあり、種々のレベルで複雑にからみ合っている。」

生活こそが人間を変える。

北欧のスウェーデンでは、かつて、老人病院が多数、存在し、「寝かせきり」の世界があった。

かの国は、「病人であるまえに、人間である」と介護の発想を大転換し、寝たきり老人のいない世界を創りあげた。

「病人であるまえに、人間」の一例として、認知症のケースを挙げよう。

かつて、大部屋で暴れていた老人は、個室に移動した数日後、その言動が静まったという。

大部屋より個室のほうが有益であり、プライバシーの必要性が証明された。

自分のプライバシーを持つことにより、むしろ会話が増える。

好きなときに、共有空間に出かけ、人に会う。

個室と共有空間にはそれぞれ意味がある。

グループホームの有益性が証明された。

人間としての感性は、認知症であっても、普遍。

自分の生活を維持する観点から、介護思想を考える。

生活とは、自分の今までの蓄積。

脳外科手術は成功したけれども、寝たきりになった。

これは幸せなのだろうか。

急性期と回復期など機能分化が明確になった今こそ、急性期と回復期をつなぐケアマネージャーの存在が必要となってきた。

尾道市医師会方式が参考となる。

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この図を見ると、ケアマネージャーは「つなぐ人」だとわかる。

尾道市医師会会長片山壽(かたやま ひさし)先生へのインタビュー記事参照

片山先生は言う。

「プロが診ないと駄目」とか、「ここがあなたにお願いしたいところです」と、各自の専門性を発揮してもらうようにする。最初は「往診なんか慣れてないから」と言っていますが、だんだんはまってくるのです。

 多職種協働というのは、野球にたとえるとよくわかる。たとえばピッチャーが主治医で、速球をコントロールしてバッターを打ち取れば、スムーズに試合も終わる。守備もエラーがなく、ダブルプレーをピシャッと取る。フェンス際のファールボールなんかも取ってしまう。そういうチームは連戦連勝ですよ。そして敗北しないチームはモチベーションもどんどん高まります。

だから、多職種協働がうまく機能したら、みんな心地よくてはまっちゃうんです。 この連携力が日本にいかに欠けていることか。競争原理などと勘違いしている人が結構いるが、市場経済で医療を考えるのは所詮無理なわけです。
 尾道の場合は専門家を全部注入しています。だから在宅のトラブルが少ないのです。泌尿器科と皮膚科がものすごい数の在宅患者を抱えている。これも尾道の特徴といえるでしょう。


さて、さて。。。

本日のブログは、ここらへんで終わりますが、辻哲夫氏は、これまでMMPGで私が受けた研修の中でもベストであったと思います。

心があるんですよね。

熱きハートが。。。

そして、辻氏から、この本を紹介されました。

山崎章郎著「病院で死ぬということ (文春文庫)」

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この本は、「病院は、人が死んでゆくにふさわしい所だろうか?」と常に問うている。

病院にまかせるのではなく、自分自身の意思と選択で決める自分の死を迎えるには、どうしたら良いかと。
posted by 金沢会計人 at 07:58| 石川 曇り| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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